『ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) 』

ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫)


第二次ポエニ戦役。
ローマの前にたちはだかったのは、
カルタゴの天才的な武将、ハンニバル


あわや壊滅かという事態にあって、
ローマはよく耐えた。


ハンニバルの戦術は、痛快であり、
虜にさせられる。
戦術史上欠かせないといわれるだけのことはある。


さて、ローマも負けていない。
ハンニバルの戦術の上をゆくべく、スキピオが名を上げる。


天才的な二人の武将の活躍が楽しい物語である。


“いかに巧妙に考案された戦略戦術でも、それを実施する人間の性格に合っていなければ成功には結びつかない。人はみな、自分の肌合いに最も自然であることを、最も巧みにやれるのである。”