『ハカる考動学』

ハカる考動学

ハカる考動学


本書の内容は、シンプルである。
ハカること、これにつきる。


しかし、これがまた奥深く、
いかにハカれていないか、どきりともさせられるし、
面白いなぁとも思わせてもらえる。


きちんと行動を観察すれば見えてくることがあるし、
大きくまとめた結果ではなく、細かい結果や一時情報をよく見れば見えてくることがある。


何をハカるか、
どうやってハカるか。
目的意識をもってハカったものを根拠にした話や事例はおもしろい。


“ユーザーたちの購買行動パターンをハカるために、ビービットが取ったのは「インタビュー」でも「アンケート」でもなく、「観察」という手法だった。プロトタイプを実際に使ってもらい、それをビデオ撮影する。そこからは、設計者が思っても見なかったユーザーたちの迷走や割り切りが見て取れる。”