『風が強く吹いている』

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)


陸上素人の集団が、10人で箱根駅伝を目指す。
天才ランナーの走を迎え、
清瀬箱根駅伝の頂点を見据える。


なんだろう。
読んでいると、ところどころで泣きたくなる。
そう、ただ走っているだけなのに。


頭の中に、
あの箱根駅伝のコースが現れ、
そのなかを寛政大学の選手たちが駆けていく。


彼らは、強い。



「長距離選手に対する、一番の褒め言葉がなにかわかるか」
「速い、ですか?」
「いいや。『強い』だよ」