『新訂 徒然草』
- 作者: 吉田兼好,西尾実,安良岡康作
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1985/01/01
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 110回
- この商品を含むブログ (55件) を見る
あまりにも有名な徒然草。
読んでみると、軽妙で、洒脱がきいていて、なんともおもしろい。
長い段もあれば、短い段もあり、
いろんな人物評や、いろんな観点があっておもしろい。
世俗のできごと、
俗をはなれたできごと、
ふらりと軽く書かれているような文がたまらない。
読みやすいですし、おすすめです。
“未だ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、毀り笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性、その骨なけれども、道になづまず、濫りにせずして、年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位に至り、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。”