『新訂 徒然草』

新訂 徒然草 (岩波文庫)

新訂 徒然草 (岩波文庫)


あまりにも有名な徒然草
読んでみると、軽妙で、洒脱がきいていて、なんともおもしろい。


長い段もあれば、短い段もあり、
いろんな人物評や、いろんな観点があっておもしろい。


世俗のできごと、
俗をはなれたできごと、
ふらりと軽く書かれているような文がたまらない。


読みやすいですし、おすすめです。


“未だ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、毀り笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性、その骨なけれども、道になづまず、濫りにせずして、年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位に至り、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。”