オルセー美術館展

今日は、午後からオルセー美術館展へ。
混雑のために入場制限がかかっていて、20分待ち。
http://orsay.exhn.jp/index.html



ポスト印象派の傑作115点は、見ごたえがあります。
作品が多いのと、
人が多くて思うように動けないのとで、
かなり疲れました


ゆっくり観て回って、1時間半くらいだったと思います。


先月、ボストン美術館展にいってから、モネが大好きになりましたが、
オルセー美術館展でも、モネの作品は、いい!


モネの“日傘の女性”と“ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光”は特に好きな作品です。
後者はもともと楽しみにしていましたが、期待以上の作品。
建物がキャンバスに溶け出すように、
やさしい大気に包まれた幻想的な雰囲気があります。


ゆらぎと光を表現した、筆致と色使いが好きな作品。


驚いたのが、“日傘の女性”。
何気ない絵かなと思っていたけれど、
実物を目の当たりにすると、
風が吹き抜けた一瞬を描ききったような爽やかさと、
女性の存在感があります。


女性自体、風景に溶け出しており、
表情はほとんど描かれていないのだけれど、
たしかに女性がすっと立っており、こっちを見下ろしているような感じをうけます。
草のなびき、空気の揺れ、どっちも好きな作品でした。


ゴッホも存在感が違いました。


“自画像”と“星降る夜”。


どちらの作品も、どうしてそんな色使いができるのだろうと思います。


“自画像”におかれた、青のライン、髭などに混じる赤のライン。
どう考えても、その色は見えないと思います。


“星降る夜”も、青の使い方が好きです。
幻想的でお伽話のような夜を感じさせる青。
他の画家とは、違います。


星明りと、ガス灯の明かりを区別して表現したこともですが、
おもしろく、美しいものを見ており、
表現方法が力強いと思いました。


恐るべし、オルセー美術館
傑作と呼ばれる作品だけでも観ておく価値があります。