『男の作法』 

男の作法 (新潮文庫)

男の作法 (新潮文庫)


池波正太郎が語る、男の作法。
かなり面白いです。


古きよき日本に残る心配りや、食の楽しみかたの数々、
知っているだけでも人生が豊かになります。


うまいものを知っています。
うまい食べ方を知っています。


てんぷらは熱いうちにかぶりつけ。
刺身を食べるときは、わさびの風味と醤油の鮮度を殺さないために、わさびを醤油に溶かさず、刺身につけて食べる、などなど。


粋です。


“若いときはお金がないこともあろうが、つまらないところに毎日行くよりも、そのお金を貯めておいて、いい店を一つずつ、たとえ半年ごとでもいいから覚えて行くということが自分の身になるんですよ。
ちゃんとした店に行くということは、いろいろ勉強になる。ただ食べるということだけではなくて、いろいろ相手の気の配りかたがわかれば、こっちの勉強にもなるわけです。”