『伊藤真の商法入門』

伊藤真の商法入門―講義再現版

伊藤真の商法入門―講義再現版

商法は、幅が広く、民法などの基本をおさえていないと理解しにくいです。
その点、本書は入門書として最適だと思います。


会社法や有価証券法について、
実務でも問われるあたりも含めて、
わかりやすく書いています。


全体をおさえてから、
他の本で会社法などの各論を学んでいきたいところです。


“なぜ、株式の譲渡が自由に認められるのかと聞かれたら、それは必要性と許容性があるからだと答えられるようにしてください。どちらか一方だけではだめです。必要性とはどういうことかというと、それは、退社制度による出資の払戻しが認められない株式会社では、株式譲渡が唯一の投下資本回収の手段であるということです。そして、許容性とはどういうことかというと、それは、株式会社では、会社にとっても会社債券者にとっても株主の個性が問題にならないということです。”