『クラシックこんな聴き方がおもしろい』


クラシックは、音楽としての奥深さを秘めていると感じます。
クラシックの何たるかは、まったくわからないものの、
いろんな作曲家があり、
時代や音楽の流れの中に位置づけられ、
いろいろな影響を受けて作品が今日まで残っているというのは感じます。


難しく考える必要はないですし、
いろいろ、単に聴いてみるだけでもいいですよね。


ただ、背景知識があると、それはそれで、
別のおもしろさがあるのが、クラシックかもしれないなぁと思います。


“オペラ<ファウスト>で知られるフランスの作曲家C・グノー。彼に<アヴェ・マリア>というポピュラーな歌曲があることをご存知の方は多いかと思う。シューベルトの同名の曲とともにメロディーを聴けば「ああ、あれか」というほどの名曲だが、これを聴いて「おやっ?」と思うのは、分散和音で書かれたその伴奏部。よく聴くとこれもまた耳になじみのJ・S・バッハのプレリュードという曲−正確にいうと<平均率クラヴィア曲集>第一巻第一曲<プレリュードとフーガ・ハ長調>のプレリュードの部分ーがそっくりと使われているのである。ピアノを学ぶ人が練習曲代わりに弾く、あのわかり易く素朴な曲である。”[