『音に色が見える世界 「共感覚」とは何か』

『音に色が見える世界 「共感覚」とは何か』(岩崎純一 著)


音に色が見える世界 (PHP新書)

音に色が見える世界 (PHP新書)


音に色が見える、
文字に色が見える、
共感覚というものを初めて知りました。


五感は本当は分化していないのかもしれない、
そんなことまで感じさせてくれます。


何より、昔の人々はこの共感覚をもっており、
視角は視角、
聴覚は聴覚、
とはっきり分かれて知覚されるようになったのは近代になってからなのでは、
ということを指摘しています。


昔の日本人が感じていた世界、
特に色の感じ方の変遷は面白かったです。


“私のここ数年の経験でも、「すべての仮名に色が見える」「すべての漢字に色が見える」「その他、世界中の文字すべてに色が見える」「風景に音楽が聞こえる」「女性の姿や性周期に色や音が見える」「匂いや味に色や形がある」「数を色で把握する」といった、私が持っている共感覚を同様にすべて持っている共感覚の男性を見つけようとすると、いつもその前に、私と同じ強度の共感覚を持った女性のほうが何人も見つかってしまう。”