将棋王座戦第1局 羽生王座 対 藤井九段

昨日の新聞に、
王座戦第1局の棋譜が載っていたのですが、
投了図を見て、おや??
と気になっていたので、再現してました 。


http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/ouza20100909.html


羽生さん19連覇がかかっているというのは、
並大抵のことではないですね。
言わずと知れた天才的なオールラウンダーなので、
断然、好きな棋士なのですが、
対する藤井さんも思い入れがある棋士なのです。


ちょうど将棋にはまっていた1999年ころ、
将棋界を席巻していたのが、藤井システムでした。
四間飛車戦法なのですが、
システム自体はシンプルにして、超攻撃的。
羽生さんは天才的すぎてよくわからんけど、この藤井システムなら自分でも応用できると、
はまったのでした


藤井システムデビュー戦でもある対井上慶太戦で、僅か47手で井上を投了に追い込んだ棋譜は、いま見ても痛快です。
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=6158


飛、角、桂、銀、香、すべての駒が攻撃参加する、
オランダのトータルフットボールのような全体システムに魅了されたのでした。
居玉のまま、囲いを作ろうとする相手をたたきのめしてますもの。
将棋の序盤に革命をもたらしたシステムだったのでした。


10年前の王座戦がちょうど羽生さん対藤井さんで、
あのときは、
藤井システムあり、羽生さんのミレニアム囲いあり、千日手あり、
とかなり楽しませてもらえました。


振り飛車のイメージと竜王のタイトルが藤井さんにぴったりでよかったのですが、
研究されて、藤井システムをあまり指さなくなっちゃったのですね。


話が長くなりましたが、
今回の投了図をみたとき、お互い囲いがあまいことにおや??
と思ったのでした。


棋譜を再現してみると、
囲う前にお互い攻め合う、意地と意地がぶつかるような対局だということを感じました
熱いなぁ。


棋士だって、効率いい手より、意地の一手を打つものだよなぁ、
と思いながら駒を動かしてたら、
新聞に書いてあった“羽生さんの好手”の意味がようやくわかりました。
渋い、渋すぎる。57手目の8六銀。
こういう発想とか、可能性に、人間のゆたかさを感じてしまいます。


盤面と、ネットの解説と、新聞と見比べてながら、
熱中してたら3時間もたってました


羽生さんの連覇に期待してますけど、
藤井システムの復活もあってほしいなぁ、
なんて思いつつ、2局目を楽しみにしてます。