『ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代


核となる考え方はわかりやすく、
本書は全部読む必要はあまりないように思います。


考え方は、面白く大切なので、いろんな本でも紹介されていますが、
だいたいどんなことか知っていれば読まずとも十分という感じでした。


あらゆる労働がオートメーション化されていく中、
人間でなければできない仕事、能力を突き詰めていくと何になるのか。
それが、これからの世の中で大切なのではないかという考え方には共感します。


感情を大切にする仕事、
アートやクリエイティブな仕事、
右脳的な仕事、
創造的な仕事などなど。


重視される6つの資質は、
デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいだといいます。
感情を揺さぶるデザインや語りかけができるか、
生き生きと遊ぶように仕事ができるか、
論理や機械的な仕事のその先を考えさせられます。


“「ハイ・コンセプト」とは、パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話の出来る能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想を生み出す能力、などだ。
「ハイ・タッチ」とは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに 喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追究する能力などである。”